庭と一つになる家
庭と建物が一つになって広い自然の空間が得られるようにした家です。厚さ30cmのコンクリートの壁と床だけで構成するシンプルなBOX型の形状で構成しました。その結果庭に面する部分は全て開口とすることが出来ました。厚い壁は遮音の向上と蓄熱に役立ちます。外壁はブルータルな仕上げのため、またローコスト化をはかることをかねて、コンクリート型枠に再利用のベニヤ板をつかいました。保存しておいた旧家屋のドアや壁板なども使っています。始めから古さをもつ建物をめざしました。
http://www.yumira.com/SpaceFiles/03work/01juutaku/19Yhouse/19Yhouse.html
建物の庇状になっているバルコニーの下は雨が直接降らないので植物が育ちづらい場所です。そうした建物に沿った場所に池を設けました。防犯の役に立ちまた、スイレンを浮かべ、金魚が住む小さなビオトープになりました。太陽の光が水面に反射して室内の奥まで達します。奥の部屋も明るくなり、視覚的にも断熱効果上もとても役立つものとなりました。
南側エントランスと池
水面に反射した光が部屋の奥まで明るくする。
南入り玄関
庭に面して玄関があると庭を楽しめます。
リビングより庭をみる。
全面がサッシなので庭と一体になります。
リビングを取巻く池。
睡蓮を浮かべて沢山のメダカや金魚が泳ぎます。
池の水面に日光が反射して室内を明るくします。
玄関ホール
玄関は吹抜けのある家で一番広いスペースとしている。絵画彫刻を展示するギャラリーとしてつくりました。
2階展示スペース
吹抜けスペースをはさんで反対側の部屋(アトリエ)越しに庭を望む。
台所食事室とリビング
可動式の木のスライドドアと4連のスチール戸で部屋の広さと開放度を調節する。
4連のスチールスライドドア
空間の広さを調節できる。
東外観
コンクリートは再利用の型枠を使用してわざと荒々しい仕上とした。
ザックリとした岩のような質感をめざした。
建物と庭